「人間関係のマトリックス」のご紹介

人間関係

明けましておめでとうございます。
年が明けてもう2024年ですね。

今年はこんな年にしたいとか、こんなことを達成したいというような目標はありますか?
私は配当収入を現在の倍以上に増やすことを目標としています。
ちょうどタイミングよく新NISAも始まり、配当金を非課税で受け取れる枠が大幅に増えますので、大いに活用したいと思います。

さて、話は変わりますが、「人間関係のマトリックス」というものをご存知でしょうか?
私がこの概念を知ったのは、本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教えIII 人間関係を築く8つのレッスン』という本を読んだときでした。

図で表すと以下のようなマトリックス図になるのですが、これが非常に奥が深い話なのでご紹介したいと思います。

人間関係のチャート(4つのマトリックス)

まず概要を説明をしますと、人間には上記の4つのタイプ「ポジティブ自立」「ポジティブ依存」「ネガティブ自立」「ネガティブ依存」があり、どんな人の中にもすべてのタイプがあります
その上で、相手によっていずれかのタイプが引き出されるということです。

4つのタイプには下記のようにそれぞれ長所と短所があり、どのタイプが正しいというものではありません。
自身がどのタイプの傾向が強いか、ぜひ考えてみてください。
そうすると自分の長所と短所が見えてきて、対人コミュニケーションで活かせると思います。
例えば、自分がポジティブ自立の傾向が強いなら相手に寄り添うことを意識したり、ネガティブ自立なら威圧的になっていないか、イライラしていないか意識するという感じです。

長所短所
ポジティブ自立エネルギッシュで弱音を吐かない時に暑苦しく、人の心に寄り添えない
ネガティブ依存穏やかで周りの人を癒すオドオドしていじめられやすい
緊張するとポカをしやすい
ネガティブ自立目標思考で着実に結果を出す威圧的で他人をコントロールする
ポジティブ依存感受性が強く共感力が高いネガティブで文句が多い

各タイプには対になる組み合わせがあり、クロスしている矢印の通り、「ポジティブ自立とネガティブ依存」、「ネガティブ自立とポジティブ依存」の組み合わせになります。
例えば、ポジティブ自立の傾向が強い人を前にすると、自分は真逆のネガティブ依存の傾向に陥りやすいということになります。

私の場合は、昔はポジティブ依存の傾向が強く、一時期はネガティブ自立の傾向が強い時期もあり、今はまたポジティブ依存の傾向となっています。
これは、親がネガティブ自立の傾向が強かったために幼少期はポジティブ依存だったわけですが、それでオドオドしてよくいじめられていたので、耐えかねて中学〜高校にかけて逆に振り切ってネガティブ自立になったという図式です。
しかし、ネガティブ自立もそれはそれで苦しさがあり疲れてしまったのと、うつ病治療の中でネガティブな考えを排除していく過程で徐々に戻っていきました。
社会人になって、研修などに参加した際に「君は何にそんなに怯えているんだ?」と聞かれたことがあるのですが、当時は自分でもなぜ怯えているのか、何に怯えているのかまったく分かりませんでした。
それがこのマトリクスの話を知ったとき、ようやく理由が腑に落ちたのです。

また、この話の面白いところは4つのタイプは対人だけでなく自分自身の内面でも対立構造の綱引きが生まれるというところです。
例えば、新しいことをやろうとしたときに自信のない自分が「ポジティブ依存」にいってしまいますよね。
すると、もう一方では「ネガティブ自立」の自分が『なんてこんな簡単なことが出来ないんだ』と「ポジティブ依存」の自分を責めるようになり、「ポジティブ依存」の自分は『自分はダメなんだ』と落ち込み、「ネガティブ依存」に陥ります。
しかし、そんな自分を励まそうとして今度は「ポジティブ自立」の自分が出てくるというわけです。
こんな風に一人の人間の中でも感情の綱引きが起きるんですね。

想像していただくとすぐわかると思いますが、この感情の綱引きは非常に疲れます。
それは対人関係でも自分自身の内面でも同じです。
そして、世界中のほとんどの人がこれによってエネルギーを消耗していたり、ストレスを感じているわけです。
一方で、自己肯定感(より正確には自己効力感)が高い人は「自分はできるはずだ」と思っているので、そもそもポジティブ依存に陥らないのでエネルギーロスがほぼ無いという話もあり、興味深い話だなと思います。

では、自己効力感が高い訳ではない人が、そんな不毛な消耗をせずに幸せに生きるためにはどうすれば良いか?と思いますよね。
それは、マトリックスの「センター」にいくことです。
例えば、自分がポジティブ自立で、相手がネガティブ依存なら、引っ張り合うのではなく中間地点に飛び込むわけです。
上から目線にポジティブを押し付けるのではなく、ネガティブ依存の抱える不安や悩みに共感してあげるということですね。
これは、上記の4つのマトリックスの表を見ていただければわかるように、「ポジティブ自立」の短所である「人の心に寄り添えない」という側面からすると真逆になるので非常に難しいことだと思います。
しかし、そうすることで「センター」を見出すことができ、深く繋がった感覚を持てるようになり、平穏な関係が築けるわけです。

本の中の記載によると、この「センター」にいて感情の綱引きに人生を左右されない人というのは世界で見ても数%しかいないそうです。
ですが、円滑な人間関係や幸せな人生を送る上でとても大切な要素だと思いますので、私もいつでも「センター」にいられるように精進したいと思います。

最後に、相手のタイプごとの「センター」の探し方を載せておきますね。

ネガティブ依存相手の感情を感じてみる
ポジティブ自立「この人は何を怖がっているんだろう」と考えてみる
ネガティブ自立「なぜ過剰な責任を感じてコントロールしようとするのだろう」と考えてみる
ポジティブ依存「なぜそんなにオドオドしなければならないんだろう?」と考えてみる

ユダヤ人大富豪の教えIII 人間関係を築く8つのレッスン』には、より詳細な説明や各マトリックスにまつわるエピソードについても書かれており、他にも引き寄せの法則に関する話など、非常に学びの多い一冊となっていますので、ぜひ一度読んでみてください。

それでは本日はこの辺りで失礼します。

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