「転職活動と転職後の話」

会社員

こんにちは。
先日の記事で転職を決断した経緯について書きましたが、本日は実際の「転職活動と転職後の話」についてお話しします。

転職活動

転職活動にあたっては、転職エージェントを活用しました。
元々エージェントを付ける想定はなかったのですが、転職サイトで応募した企業の中で「エージェントを通してください」という企業があったため、個人で面談まで進めていた企業と並行して、エージェント経由で紹介してもらった企業も応募することになりました。

職種は変えるつもりがなかったので、シンプルにワークライフバランスと給与の高さだけを条件に探してもらい、何社か受けて割とすぐに内定が出て転職することになりました。
転職面談であっても新卒時の就職面談と大きくは変わりませんので、早く内定をもらうコツについてはこちらをご覧ください。
違うのは既に企業で業務経験を積んでいるので、どんな仕事が出来るのか、これまでどんな仕事をどういった姿勢で取り組んできたのかという部分を聞かれる点だけですね。

もし転職を考えている方がいらっしゃったら、今勤めている企業を辞める前に転職先の内定を決めることをお勧めします。
または、少なくとも最終面談直前くらいまでは1、2社は進めておくことは必須だと思います。
なぜなら、転職活動にどれくらいの期間がかかるかは不確定で、もし退職後に転職活動を始めるとその間ずっと無収入期間となり、リスクが高くなってしまうからです。(失業給付などもありますが微々たるものです)

また、貯金が目減りしていくのを横目に転職していたのでは、「早く決めないと」という焦りが出て余計な緊張を生んでしまったり、「なんとかして会社に入れてもらわないと」と下手に出てしまうケースもあるでしょう。
採用も一種の商談で、応募する側も採用する側もそれぞれ希望する条件があり、双方の条件が合致する場合に契約成立するものです。
もし商談で売り込みに来た営業が「こんなものでもよかったら買ってもらえませんか?」と下手に出過ぎて卑屈な提案をしてきたら魅力を感じないから買いませんよね。
それと同じで「私なんかでよかったら雇ってください」なんて言われたら、あるいはそういう態度が見えたら、人事担当者もその人を雇いたいとは思わないでしょう。
なので、「私はこういう価値を提供できます。私の出す条件に合致するなら一緒に仕事をしましょう」というくらいの強気なスタンスの方がむしろ良いんです。

中には「働きながら転職活動する時間なんて取れない」と仰る方もいるでしょう。
そういう方は「転職となんとなく言っているだけで明確な目的がない」か「会社員生活の中で茹ってしまった茹でガエル状態に陥っている」かのいずれかだと思います。
正常な状態であれば、明確な目的を持っている人間は必ず行動します。
目的があればエベレストにだって登るし、ロケットを開発して宇宙にまで行ってしまうほどの行動力が人間にはあるのですから。
一方で、目的が無ければちょっとそこまで出かけることすら億劫になるものです。
なので、そもそも転職に対して明確な目的がないという方は、この先どういう人生にしたいのか、何のために仕事をするのか、目的を明確にすることを優先すべきでしょう。

厄介なのが、茹でガエルになってしまっているケースです。
目的も明確で転職を決断したにも関わらず、行動するエネルギーが無い状態ですね。
長時間労働や否定的な環境、将来への不安など、様々な要因で気力そのものが萎えてしまっていると、この現状を変えたいと思っていても行動ができないわけです。
通勤でゾンビのように死んだ顔で歩いている人たちを見ると、こういう状況に陥っている人は相当な数いるのではないでしょうか。
しかし、そういう人ほど、なけなしの気力を振り絞ってなんとか行動してほしいです。
エネルギーが無くなってしまうような環境にいつまでも惰性で居続けてはいけません。そんな環境にいたら、いずれ生きる意味すらも失ってしまうでしょう。
時間は必ず作れます。
転職先探しや履歴書の作成は土日にやればいいんです。
大まかな条件でもエージェントに依頼すれば、放っておいても候補を出してくれます。
企業との転職面談が平日しか取れないのであれば、会社を一時抜けするか半休、有給を使えばいいんです。
「会社は休めない」なんてことはありません。
「自分がいないと仕事が滞ってしまう」なんて転職するときに気にする必要はありません。
会社よりあなた自身の人生の方が遥かに大事なんです。
もし、たった1人休んだだけで仕事が滞ってしまうようなら、それはそんな状況を作っている会社に問題があるのです。

転職後

転職自体は個人事業主として起業するまでに2回しているのですが、転職後はどこであってもまず新しい会社の業務を知ることから始まります。

転職理由がいずれもワークライフバランスと給与条件で、特に業種にこだわりがなかったため、会社員として働いた3社はどれも業種が違う会社でした。
このことは、様々な業界の違いやそれによる長所・短所を知る機会にもなって非常に有意義だったのですが、最初のうちは知らない用語が多すぎてどこに行ってもちんぷんかんぷんでした。
また、IT職ということで専門用語も多く、業界固有の用語に加えて会社固有のシステム用語など覚えることが盛り沢山で、そのうえ周りは知らない人ばかりなので誰が何をやっているのか、ステークホルダーはどういう人かなど慣れるまでに2〜3ヶ月くらいはかかります。

IT業界というと、コミュニケーションが嫌いで営業や接客に行きたくない人が集まる業界というイメージがあるかもしれませんが、そういう人もままいるものの、実際には多数の人とコミュニケーションして様々な調整をしながらプロジェクトを進める仕事だったりするので、仕事上の領域(部署や仕事単位)ごとのキーパーソンを早めに見極めて、わからないことを聞ける環境を作ることが大切だったりします。
これがうまくいかないとキャッチアップ期間が大幅に伸びてしまい、仕事が覚えられずにフラストレーションが溜まる上に周囲にも迷惑をかけてしまうことになります。

上記も踏まえて、転職後にやっておいた方がいいことをリスト化して共有したいと思います。

  • 「誰が」「何を」やっているのか、各領域のキーパーソンが誰か、アンテナを張ってコミュニケーションする
  • 最低限必須となる共通知識を吸収するため、読んだ方がいい社内資料を関係者に確認して熟読する
  • Q&Aシートを作ってわからないことは放置せずに必ず聞いて、同じ質問を2度しないようにする
  • わからない用語が多い場合は用語集を作る、もしくは既存のものがあるなら共有してもらって熟読する
  • 会議に出る際は「必ず」議事録を取る

以上が転職後や新しい仕事に取り組む際に私が実際にやっていることです。
基本的なことですがこれらの積み重ねがボディブローのように効いてきます。
特に議事録作成はキーパーソンを見つける上でも、用語を覚える上でも非常に効果的です。
最初のうちはわからない用語が多すぎて何を言っているかわからなくても、録音を聞き返して書き出して、また次の会議に参加してということを繰り返していると次第にニュアンスが掴めてきますし、発言内容と影響力からキーパーソンも自然とわかります。
議事録を作らずにただなんとなく会議に出て、曖昧な理解だけで終わってしまうケースと比べたら、理解速度はおそらく倍以上の差が出ると思います。

それでは今日もキリのいいところでここまでとします。
明日は「個人事業主になった経緯」と「会社員との違い」についてお話しできればと思います。

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