「新社会人生活とうつ病からの脱却」

うつ病

こんにちは。
今日は就職後、つまり新社会人生活と抗うつ病薬から脱却した際のお話をしたいと思います。

大学院を修了して就職するにあたり、どんな状態だったかと言いますと、大学の頃よりは随分マシにはなったものの、緊張する局面や不安が大きくなった際はまだまだ薬で騙し騙し乗り切っているという状態でした。
時折、発作も出ていましたし、果たして社会人としてやっていけるんだろうかという不安でいっぱいでした。

また、就職に伴い地方から上京することになったので、初めての都会での生活が始まるというのも不安の種としてありました。

それでは、実際に新社会人としての生活が始まってどうだったかお話ししていきます。
まず新人研修が始まり、大手企業だったのでかなりの人数の同期がいて、いわゆるグループワークが多数ありました。(詳細は社外秘のため割愛します)
初めての環境で、初めましての人に囲まれて課題に取り組むというのは、当時の私には非常にタフなことでした。
大学時代に交友関係を広げず、人間関係の作り方を学んで来なかったため、案の定、ここでも交友関係をうまく築けずに躓きます。
(何を話したらいいかわからない、音楽や芸能情報など世間一般の流行りにまったく興味がないので話題にもついていけない、という感じです)
そのため、目の前の課題をクリアしないといけない緊張感+溶け込めない周囲に対する緊張感を常に感じて、かなり疲れたのを覚えています。
ただ、終わってみれば新人研修はあくまで期間限定で、配属も散り散りに配属されるので、同期で交友関係を築けなかったことはあまり大きな問題にはなりませんでした。

新人研修をなんとか乗り切った後は、待望の部署配属になり、元々やりたいことがあった私は張り切って働きました。
新しいことを学ぶことは楽しく、頑張った分だけ給与という形の結果で返ってくる(と当時は思っていた)ので、日々やり甲斐を感じていました。

もちろん、何もかもが面白いというわけではなく引っ掛かりを覚えることもありました。
最たるものは「電話の取り次ぎ業務」です。
他部署から担当者に電話で問い合わせが来た際に、その担当者が不在だったり立て込んでいたら代わりに電話を受けて伝言を受けるか、折り返し電話の依頼をするという、今のIT部門ではまず見られない前時代的な業務です。
新人だった当時、「メールでもチャットでも済むのに何故こんな無駄な手間をかけているんだろう?」と思いました。
緊急かつ重要な事項をメールとチャットで連絡して反応がないということは、相手は何かしらの事情で立て込んでいるということなので、電話したところで基本割り込めないんですよね。(サボっていてメールを溜めてるだけという人は当時の部署にはいなかったので)
そんな中で電話してきても、当然、担当者は電話に出れず、近くの席の人が代わりに取ってメールで済む伝言事項を聞かされても2度手間でしかなく、聞き間違いによる伝達ミスのリスクまで増やすのでいい事がありません。
実際、こういう前時代的な業務はしばらくして無くなりましたが、効果的でないのに慣習的にやっている無駄な業務というのは他にも多数ありました。

そんなこんなで少しずつ業務と会社での生活に慣れていき、約1年が経った頃、主治医から「症状も落ち着いているので薬の量を減らしていってはどうか」という打診がありました。
この頃には発作は出ておらず、生活リズムも安定してきたので、「薬がなくてもやっていけるのではないか?」という思いもあり、まずは薬の量を減らすことにしました。
そして、段階的に減らしていって問題が起きなかったので、(記憶が曖昧ですが)およそ半年後には薬からの脱却ができました。
それ以降、現在に至るまで随分時間が経ちましたが一度も薬の再服用とはなっていないので、この時点でうつ病からの快気を果たしたということになります。

大学時代に調子を崩してから、最初は何がどうなっているのか、なぜこんなに調子が悪いのかもわからず不安と恐怖と闘い始めてから約5年かかったので、最初はソワソワした気持ちもありつつ、やっと薬に頼らない普通の生活ができるんだと非常に嬉しかったのを覚えています。

さて、キリのいいところで今日はここまでにして、
明日は「転職」を決断した経緯について書ければと思います。

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